『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

上級救命講習を受講しました

『走る詩人加澄ひろしです。

 

 「宮崎市消防局応急手当研修センター」で「上級救命講習」を受けました。

防災士の受講課程で「普通救命講習」を受講しましたが、物足りなかったためです。今回の受講人数は11名、男性9名、女性2名でした。指導する講師は3名、実技は2つのグループに分けて行われました。

 

 

 「普通救命講習」では、心肺蘇生やAED、異物除去、止血法などを実技を交えて学びます。「上級救命講習」では、これらの内容に加えて、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法など学ぶことになります。

 「普通救命講習」は3時間、「上級救命講習」は8時間かけて学びます。

 講師の説明によれば、「普通」と「上級」との間で応急手当を学ぶ内容に大きな違いがあるわけではなく、基本となる「心肺蘇生、AED」の知識と実技の講習内容は同等とのことでした。 実際、心肺蘇生(胸部圧迫、人工呼吸)、AED自動体外式除細動器)の講習内容に両者の違いはほとんど感じられませんでした。ひとつだけ違っていたのは、「人工呼吸法」を実践したことでした。コロナ感染症の影響もあったと思いますが、人形に口を当てる「人工呼吸」の訓練をしたのは初めてでした。

 また、外傷の応急手当(包帯、三角巾の使い方)、搬送法(担架等)といった訓練は「普通」には含まれていませんが、実践的で、事故や災害の際にとても役に立つものだと思いました。

 

 

 実は、かくいう自分は一年半ほど前に東京で「上級救命講習」を受講しており、今回学んだ内容は概ねすべて、既に学んだものでした。ただし、当時は新型コロナ感染症のせいで、いくつか端折ったものとなっていました。講師から、是非2~3年のうちに、フォローアップの講習を受けるようにと言われたことを憶えています。

(※例えば人工呼吸、やったふりだけではとても実践できそうにありません。)

 

 

 今回感じたことは、こうした訓練は繰り返しが大事だということです。一度体験しただけで身につけるのは難しいということです。「心肺蘇生、AED」については、今回3回目の受講となりましたが、この度の訓練を経て、やっと、本当に必要な場面に出くわした場合に、うろたえることなく、何とか動けそうな気がしてきました。実際、自分の目の前で人が倒れているような場面に遭遇したくはありません。でも、あり得ないことではないのです。他人であれ、家族親族であれ、応急手当が必要な場面にあって、すぐにからだが動くためには、繰り返し訓練することが必要です。

 教わった中で一番大事なこと、それは、「躊躇することなく動く」ということです。一分一秒を争う場面では、すぐに動くということが何よりも重要です。ためらわず手を差しのべる、迷うことなく実践することで、救える命があるのです。

 そのことを踏まえ、東京都の講習修了証には有効期限(3年)があります。宮崎では有効期限はありませんが、2~3年の間隔で再受講するよう促されています。

 

 「普通救命講習」の受講を、老若男女を問わずすべての人にお薦めします。講習会は、全国各地の自治体消防局で行われています。費用はかかりません(無料!)。

 

あなたの大切な人を救うために、講習で正しい知識と技術を身につけましょう!

 

《以下、ご参考》

www.tfd.metro.tokyo.lg.jp

 

www.fdma.go.jp