『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

ランネット 『FEBRUARY RUN』

『走る詩人』加澄ひろしです。

 

先日、ランネット(RUNNET)から『FEBRUARY RUN』への招待メールが届きました。『FEBRUARY RUN』は、ランニングアプリ『TATTA』を使用するランニングイベントで、アールビーズが毎月実施している企画です。

 

www.r-bies.or.jp

イベントの概要としては、参加者同士が2月中に開催期間中に走った距離をランキング形式で競い合い、互にランニングのモチベーションを向上させようとするものです。参加料は無料、参加者の特典として、全国のゼビオ、ヴィクトリアで使用できる割引クーポン(500円)がもらえます。また、累計走行距離に応じて、もらえるクーポンの枚数が増えます。イベントの主催者であり、『TATTA』の開発者でもあるアールビーズは、数年前からこうしたイベントを年に数回実施していましたが、昨年来の相次ぐマラソン大会中止を受けて、このところ毎月実施するようになりました。そもそもの目的は、『TATTA』の認知度を上げ、『TATTA』の利用シーンを増やすことで、『TATTA』を普及させようとすることだったと思われます。

 

僕のアンドロイドにも、『TATTA』はインストールしてあります。でも、距離を競ってトレーニングしているわけではないので、これまで僕はこのイベントをスルーしてきました。月間走行距離が150キロだったとか、200キロだったとか、『ガーミンコネクト』でグラフは眺めるけれど、あらかじめ目標を定めたりすることはありません。また、出来るだけ多く、出来るだけ長い距離を走ってやろうと思ったりすることもありません。走行距離はその日その日の天候や、体調、気分によって変わるものだからです。走る時間が取れない日に、無理して走ることはありません。お天気が悪い日には、僕は走りません。ですから、月々の走行日数は変動しますし、その結果、月によって走れる距離にバラツキが出るのは当たり前のことなのです。

 

コロナ前、毎月のようにマラソン大会に参加していた頃は、大会に向けてどれくらい走れたかに関心がありました。エントリーした大会の練習ランキングをチェックしたりもしていました。

 

現在、僕は4月の『長野マラソン』にエントリーしています。大会に向けて1月末の時点で、大会エントリーの受付開始日を起点とした累計走行距離は 430キロを少し超えています。(対象期間 2020年11月14日~)練習ランキングでは、登録者 2384人中 580位付近にいます。ランキングを見ると、練習量(距離)では、上から4分の1程度の位置にいることがわかります。これはこれで、参考になりますし、もっと頑張ろうという気持にもなるものです。でも、僕たちのような平凡なランナーにとって、練習ランキングは自己満足のようなものです。距離が増えてランキングが上がっても、直接、大会当日に良い結果に終われるかどうかはわからないからです。たくさん走れば、きっと、長く走れる体力がつくことでしょう。でも、たくさん走れば走るほどよい、ということでもないのです。練習の量もさながら、練習の質も大事だからです。

 

距離は毎日の積み重ねですから、少しずつでも続ければ距離は稼げます。でも毎日同じペースで何となく走り続けても、フルマラソン42キロを走り切れるようになるとは限りません。マラソン大会の42キロを完走するためには、設定された制限時間内にゴールにたどり着かなければなりません。また、コースの要所要所に設けられた関門を、制限時間内に通過することも必要です。フィニッシュラインに達するまで、5キロなり10キロなりの区間を一定以上のスピードで走り続けなければならないのです。一定以上のスピードといっても、市民マラソンの場合は、それほど速い速度ではありません。制限時間が5時間程度の厳しめなレースであっても、1キロ当たりの平均7分以内の速度で走ればゴールできます。スタート直後の元気なうちに6分程度のスピードで走れれば、途中で多少歩いても、大丈夫でしょう。でも問題は、6~7分のペースで5時間頑張れるかどうかです。速くない市民ランナーの課題は、5時間ぶっ通しで前に向かって進む体力と気力が続くかどうかなのです。それは、トレーニング期間中の月間走行距離とは、直接関係ありません。そうした体力と気力を身につけるためには、走る距離と時間を増やすだけでなく、スピードに変化をつけるなどして、体に負荷をかけたトレーニングをする必要があるのです。

 

ただ、それでも、僕は『TATTA』を使わないわけではありません。エントリーした大会に向けて、着実に頑張っている自分が見えるからです。ちなみに、『TATTA』の距離測定機能は使っていません。走るときは Garmin のランニングウォッチを着けていますから、走った記録は Garmin Connect から同期しています。

 

このように、僕は今まで、月ごとの距離を競うことには否定的でした。これまで、ランネットから毎月のように『マンスリーラン』のお知らせをもらっていましたが、関心がありませんでした。ゼビオもヴィクトリアも利用しないわけではありませんが、500円程度の割引クーポンに、さしたる魅力は感じませんでした。

 

ところが、なぜでしょうか、今回2月の案内を見て数日後、『TATTA』を起動して、何気なく『FEBRUARY RUN』の画面を開いてみたのでした。

 

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案内画面は、『概要』『ルール』『ランキング』3つのタグから構成されていますが、『ランキング』のタグを開くと、参加人数が見られます。その時の参加者数は26,000人を少し超えていたと記憶しています。

2万6千人だって!!

正直言って、人数の多さにびっくりしました。そして思ったのです。こんなにたくさんのランナーが参加しているのに、どうして自分は指をくわえて見ているのだろう? これだけたくさんのランナーが、ここに集結しているというのに、仲間入りしなくてよいのだろうか? みんなが、何を求めているのかはわからないけれど、自分も参加してみようかな?

 

そんなわけで、今日、僕は『FEBRUARY RUN』に参加登録しました。2月のランニングは、これまでと少し気分が変わるかもしれません。2月の途中で何かご報告できるかもしれません。

 

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筆者へのメール:kasumi@tokyo.ffn.ne.jp