『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

雨の日は走らない

『走る詩人』加澄ひろしです。

 

2021年3月13日、東京は雨が降っています。冬から春へ、季節は駆け足で過ぎていきます。まだ朝は肌寒いものの、日中の気温は徐々に上がり、昨日まで過ごしやすい日が続いていました。今日は冷たい雨のせいで午後になっても寒さが抜けませんが、この雨が上がって来週からは、また春の暖かさを感じられるようになるでしょう。

 

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こんな雨の日でも、ランナーは走りたいと思うものです。窓の外の公園を眺めれば、雨が降っていても走るランナーの姿を、ちらほらと見かけます。今日は土曜日ですから、平日忙しくて走れないランナーたちは、何としても、週末、予定通りに走りたいと思うのです。

でも、季節の変わり目の雨には注意が必要です。3月の気温は、感じる以上に上がっています。雨粒は冷たく、濡れた体は冷えますが、運動すればすぐに体は温かくなるはずです。走り始めるとすぐ体は温まり、寒くなくなりますが、全身を濡らす雨のせいで、体温はどんどん奪われます。走っている最中に、急に体が冷え始めて、寒さを感じるようになることもあるでしょう。走り終わって体の動きを止めた途端に、寒さを感じるようになるかもしれません。いずれにしても、夢中になって走っている時は寒くなくて、むしろ、熱いくらいだと思っていても、いったん寒さを感じ始めると、雨に濡れてしまったせいで、体は冷えていく一方なのです。

 

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加えて、雨の日の路面には注意が必要です。 舗装された道路でも、晴れた日には気がつかないようなデコボコが、あちこちにあるはずです。そうしたデコボコには雨水がたまりやすく、走る足を妨げるでしょう。水たまりを避けようとして、足をひねりそうになるかもしれません。また、アスファルト舗装されず、タイルのような敷石で整備された歩道も注意が必要です。表面に漂う水のせいで、スリップしやすくなっているからです。シューズが滑れば、足や膝をひねりそうになってしまうかもしれません。足や体をかばおうとして無理な力がかかるなど、ランナーにとっては致命的な故障につながるリスクになります。

 

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そうは言っても、マラソン大会は雨の日でも中止にならないのが普通です。マラソンレースで雨になった時のことを考えて、あえて、雨の日も走っておこうと考えるランナーもいます。結構なことです。本番レースの雨に備えて、雨の中を走る練習をしておくことも必要でしょう。お天気に左右されず、100%の走りが出来ることは素晴らしいことです。

でも、市民ランナーはそうでなくてもよいと、僕は考えています。雨の中を走れば、風邪をひいてしまうかもしれません。強い雨の日にランニングすれば、シューズは水を吸ってグシャグシャになり、走りにくくなるでしょう。シューズが型崩れして、劣化が早まるかもしれません。本格的に雨が降っていたら、レースの出走を取りやめる選択をしてもよいと思うのです。

 ですから、僕は、雨の日は走りません。

週末の雨は嫌いです。走りに出かけることができないからです。

...掲題の詩を書きました。

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午後になって雨は、勢いを増してきました。上空で稲光が光り、鳴り響く雷の音も聞こえてきます。こんな日は、僕は走りに出かけません。明日、日曜日はきっと走れることでしょう。 

 

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筆者へのメール: kasumi@tokyo.ffn.ne.jp