『走る詩人』加澄ひろしです。
立川に行ってきました。立川は、1990年代後半から大規模な再開発が進み、2000年代以降、大きく街の姿を変えてきました。
立川駅北口の駅前広場に立っても、もはや、再開発以前の雑多な都市空間が目に浮かぶことはありません。10年前、15年前と比較しても、現在の立川駅周辺の景色は、当時と大きく違って見えることでしょう。
立川駅北口の多摩モノレール駅(立川北駅)に向かう改札(北改札)を出ると、昭和記念公園方面に向かうデッキに立つことができるでしょう。右手に伊勢丹を見ながらモノレール沿いに少し歩くと、その先に『GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)』という開発地域があります。2020年4月に開業したショップやオフィス、ホテル等からなる複合施設です。立川再開発の先駆けとなった『ファーレ立川』と、モノレールをはさんだ向かい側(西側)の地域です。
1階のテナントの並びの上に、2階の人工地盤が広がっていて、行くたびに、空中を歩いているような不思議な気分を味わいます。
1階のテナント街は、車両の通れない遊歩道に面しています。駅との間を行き来する人の数もまばらで、広い空間を悠々と歩くことができます。
建物の造形も独特で、整然とした並木の景色とあいまって、静かで落ち着いた佇まいを見せています。
モノレール沿いの遊歩道の長さは、北から南まで約500メートルで、道幅も広く平坦です。ジョギングをするのにもってこいの気持ち良いコースです。またこの地区の周辺には、国営昭和記念公園の外周路をはじめとして、駅と反対方向の隣接地域にわたって、広くて走りやすい歩道をもった地域が広大にひろがっています。遊歩道を起点に10キロ、20キロを超えるランニングを楽しむこともできます。筆者も、時々、ここでのランニングを楽しんでます。多くのランナーたちとすれ違います。
街区の2階には、広々と空がひろがる空間があります。くつろいだ空間を、親子連れやカップル、テナントに向かう人などが、のんびりと行き交う姿が目に入ります。あちこちに、自由にくつろげる椅子やテーブルが点在し、コーヒーを飲みながらパソコンを開く人影も少なくありません。
雑木林風の植栽があり、水をたたえた池もあります。空中庭園といったところでしょうか。ここにしばらくいると、自分が作られた人工地盤の上にいることを忘れてしまいます。
「グリーンスプリングス」には、リビングルームと称するフリースペースが2か所あります。EASTのリビングルームは、PCの使える電源付きのワーキングスペースと、大きなソファ席が備えられています。夏や冬は空調がほどよく、ゆったりとした気分になれます。せせらぎの人工音が鳴っているのが特徴です。
WESTのリビングルームは、ベーカリーに隣接した飾り気のないスペースで、丸テーブルがいくつか並んでいます。静かに雑談をしたり、リラックスして仕事をするのに適しているように感じます。隣の席との距離が保てますので、EASTより開放的な気分になれるでしょう。
EASTもWESTも、無料で利用することができます。
筆者の場合、最近はWESTのリビングルームが気に入っています。この景色を見ながら、詩を書いたりしています。
GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)については下記を参照してください。
筆者へのメール:kasumi@tokyo.ffn.ne.jp