『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

詩と思想新人賞

『走る詩人』加澄ひろしです。

 

土曜美術社出版販売から『詩と思想』の12月号が送られてきました。

 

f:id:kasumipjt:20211210110734j:plain

 

今号では、『第30回詩と思想新人賞』が発表されています。新人賞の受賞作品とともに、選考の経過、選評、第一次通過作品等が紹介されているものです。

筆者も応募しましたが、選考に掠ることもなく残念な結果でした。発表された作品を読み、選評を読み、一層の研鑽を重ねていこうと思います。

 

選評の中の「郷原 宏」さんの言葉が、強く心に残りました。

 

(以下引用)

 今年もまた、散文を行分けしただけの退屈な詩が多かった。もし散文を書きたいのであれば、小説、エッセイ、手紙、日記、紀行など、さまざまなジャンルと形式があり、それぞれ専門の投稿メディアが存在するのだから、それをわざわざ詩誌に持ち込むことはないだろう。

 ヴァレリーによれば、散文は歩行で詩は舞踏である。舞踏とはつまり言葉のダンスである。だから、もしこの舞踏会に参加したいのであれば、あなたはまずステップの基本をきちんと習得したうえで、自分にふさわしいスタイルとパフォーマンスを身につけなければならない。それができなければ、読者はあなたと一緒に踊ってみようという気にはなれないはずである。

(引用以上)

 

選者のイライラが伝わってくるような、応募者に対しては、大変手厳しいものでした。

 

筆者へのメール: kasumi@tokyo.ffn.ne.jp

note.com