『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

『昭和の森』ランニング

『走る詩人』加澄ひろしです。

 

先日、東京昭島の『フォレスト・イン昭和館』に宿泊する機会がありました。『フォレスト・イン昭和館』は、オークラニッコーホテルズに所属する多摩地域の代表的な森林リゾート型ホテルです。東京の都心から約1時間の豊かな自然に恵まれた昭島市に立地し、ゆったりとした気分で滞在できるホテルです。

 

このホテルを拠点に、昭島駅北口周辺のランニングを楽しみました。ホテルにはランニングコースの案内地図が用意されていましたので、まずはコースに従って走り、その後、走りやすそうなコースを探索してみました。

 

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 マップによれば、Aコースは 4.1km、Bコースは 3.5km 走れることになっています。昭和の森を離れて玉川上水方面まで足を延ばせるAコースを走ってみることにしました。

 

『フォレストイン』の正面を出て歩道を左回りに進み、ひとつめの交差点を左折します。玉川上水方面に抜けるこの道は、『はなみずき通り』と名付けられています。ただし、はなみずきの並木は見られませんでした。道の右側にゴルフ場のコースを見ながら走れば、まもなく玉川上水の橋に至ります。玉川上水沿いには遊歩道が整備されており、ウォーキングによいと思われますが、ここでは直進し、一つ先の信号を目指します。

 

信号の少し先には西武新宿線の踏切を見えますが、ここでは信号を左折し、『堀向通り』の歩道を走ります。この歩道は幅が狭く、ところどころに段差がありますので、少し注意が必要です。周りの景色は、郊外の畑地にひろがる新興住宅街といった風情ですが、クルマの往来が少なくありません。650メートルほど走って踏切を渡ると、左右にちょっとした公園がひろがります。『みほり広場』というそうです。公園の先の交差点『昭島市エコパーク入口』で、また左折です。ここから再び玉川上水を渡って、昭島駅方面に向かうことになります。ちなみに、エコパーク昭島市が運営する資源リサイクル施設のようです。敷地内に公園なども整備されていて、「武蔵野の自然環境再生のシンボル拠点」を標榜しています。

 

踏切を渡ると、右前方に温泉施設『湯楽の里』の『ゆ』の看板が見えてきます。これで方向が間違っていないことを確かめれば、まもなく玉川上水の交差点です。ここは変則的に道が交差しており、信号待ちも長いので注意が必要です。小学校を左側に見ながら『美堀通り』を走ります。沿道には物流倉庫が並んでいますので、大型車両の通行が目につきますが、歩道の幅もありガードレールもしっかりしているので、走る上での不安はありません。道なりに走ってJR青梅線のアンダーパスが見えたら、左側の側道に入り、線路に突き当たるまで走ります。

 

突き当りの歩道を左折すれば、昭島駅まで700メートル程度です。左側に『ハーレーショップ』のある交差点まで至り、左折して道なりに走ると、きれいな並木の歩道沿いに『フォレストイン』に戻ることができました。ホテルでもらった案内マップの通り、ここまでで4キロメートルちょっとでした。

 

昭島駅北口からホテルまでの一帯は、ショッピングモールやスポーツ施設が点在し、遊歩道が整備されています。4キロではもの足りない分、この界隈を走ってみることにしました。

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走ったのは、昭島駅北口にひろがる『昭和の森』と称される区域です。名前は森ですが、森林地帯ではなく、だだっ広い平地です。ルートの取り方にもよりますが、外周2キロに満たない平坦な道路と遊歩道の地域です。周回コースを走れば、信号も少なく見通しが良くて幅広い歩道を、悠々と走り続けることができます。また、ほどよい位置に、遊歩道が配置されていますので、思うままにコースに取り入れることで、飽きずに走り続けることができました。特に『イチョウ並木』は、外周と違ってクルマの音と無縁ですから、鳥のさえずりや風の音を楽しみながら走ることができます。

 

この日は暖かく、お天気がよかったおかげで、たっぷり汗をかいてトータルで10キロメートル走ることができました。ペースが上がってしまったせいで結構疲れましたが、馴染みのないコースを走ったことは、とてもよい思い出になりました。

  

昭島は都心から電車で1時間程度で行ける町です。『昭和の森』は、日常を離れた少し特殊な体験のできる地域だと思います。工業地域の中にありながら、近隣の人々が集まり、ショッピングやスポーツを楽しむ場所になっています。それなりの賑わいがありながらも、雰囲気は広々としています。それぞれの施設が大型の駐車場を持っていますので、クルマの量は多めで雑然とした感もあります。ただし、人はクルマを避けて動ける構造になっていますので、ウォーキングやランニングをするのに不都合はありません。今回走ったように、周辺の地域も適度に取り入れることで、飽きずに走ることのできる場所だと思いました。

 

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筆者へのメール: kasumi@tokyo.ffn.ne.jp