『走る詩人』 加澄ひろし

サブフォーを目指さない文化系ランナーの独り言

『プラスチック依存社会からの脱却と持続可能社会』

『走る詩人』加澄ひろしです。

 

国分寺市が主催する『環境シンポジウム』に参加してきました。

 

www.city.kokubunji.tokyo.jp

 

『プラスチック依存社会からの脱却と持続可能社会(マイクロプラスチックの脅威)』と題する、東京農工大学 高田秀重教授の講演でした。

 

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マイクロプラスチックが人体や生態系に与えている影響について説明されました。地球規模で拡大しているプラスチックによる汚染は深刻で、汚染を防ぐための対策には限界があることなども紹介されました。

プラスチック汚染の問題は、マイクロプラスチックそのものによる被害に加えて、プラスチック製品に含まれている添加剤の有害性の問題があります。添加剤は環境ホルモンとして働くものが多く、海洋生物などを通じて、人間の生殖や成長にも影響が出始めているのです。環境ホルモンの影響が顕在化するまでには時間がかかります。数十年、あるいは世代を超えて、確率論的に影響が出るので、因果関係のある影響が今見えないからといって軽視してはいけません。

今、わたしたちに求められているのは、プラスチック製品の使用を減らしていくことです。プラスチックを使わないようにすることです。

 

www.tuat.ac.jp

 

講演では、プラスチック容器やプラスチック包装の削減を主体について提言されていました。本当の意味でプラスチックを減らすためには、生活やレジャーなどの日常用品はもとより、機器、部品といった工業製品、ビニールハウスやマルチシートなどの農林水産業に関わる道具や用品等々、わたしたちの周りにあふれるあらゆるプラスチック製品のない『脱プラスチック社会』を目指すことが必要だと考えます。すぐに実現することなどできるはずがありません。でも、わずか半世紀ほど前まで、プラスチックはなかったのです。プラスチックのなかった時代、木やガラス、金属や陶器を使っていた社会に回帰するだけのことです。こうした材料も、新たな技術を開発することで、プラスチックを超える利便性を追求できるはずです。市民が声をあげて、企業も行政も、国も巻き込んだ社会運動となれば、実現する可能性はあるでしょう。

今、わたしたちがどう考え、どう行動するかで、地球の未来は大きく変わるはずです。

 

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筆者へのメール: kasumi@tokyo.ffn.ne.jp

 

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